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自分で語ることで陥る自己PR文の失敗

 

前ページ「完全無欠な自己PR文はなぜ失敗するのか?」で、あまりに自分を完璧にアピールし過ぎることで陥る失敗を紹介しました。

 

ここではさらに、2つの典型的な失敗パターンを紹介しましょう。

 

「自己紹介」に終始して失敗するケース

 

「これは自己PR文ではなく自己紹介文

 

と私がよく話すものです。

 

このパターンの自己PR文の特徴は、長期間に渡る自分のキャリアや経験について、時系列で説明していくことです。

 

たとえば、次のような自己PR文です。

 

『私は子供の頃から家族で旅行に行くのが大好きで、将来は旅行に関係する仕事に就けたらとずっと思っていました。
大学では観光学科に在籍し、学問的な視点からも旅行を見ることができました。
就職難でしたが、新卒時はなんとか希望の旅行会社に就職することができました。
最初の2年間は営業所で旅行のパッケージを販売するデスクワークの毎日でした。
入社3年目にようやく念願かなってバス旅行の添乗に従事できるようになりました。
私は知識不足ながら若さと勢いでお客様とコミュニケーションを取り、アンケートでは常にトップクラスの評価を得ることができました。
がんばった甲斐あってその2年後に同期の中で最速で係長になりましたが…』

 

このような自己PR文になるのは、自分のことを詳しく伝えたい、知ってもらいたいという気持ちの表れであり、理解できなくはありません。

 

しかし、このパターンの自己PR文が強力な効果を発揮することは、ほとんどありません。

 

なぜなら、こうして過去の経験やキャリアを紹介していく「自己紹介文」では、自ずと履歴書職務経歴書に書いた内容をなぞっていくことになります。

 

言わば他の書類の説明の繰り返しであって、別立てで自己PR文を同封する意味が薄れてしまうのです。

「持論」を振り回して失敗するケース

 

もう1つの失敗パターンを見ていきましょう。

 

呼び名を付けるとすれば、自己PR文もどきの「自己主張文」と言うべきでしょうか。

 

それは、次のように自分の仕事に対する考え方やこだわりなどをとうとうと語るパターンです。

 

『営業とは、売り込むことではなく、顧客の満足を高め、信頼を得ることです。
売上はその結果として付いてくるもので、無理やり獲得するものではないのです。
また、営業活動や行き当たりばったりではなく、システマチックでなければなりません。
決められた手順に沿って進め、一段一段階段を上がっていくように成約まで持っていきます。
それによって確実に、継続的に結果を出すことができるのです。』

 

こうした持論を披露することで、自分の有能さや入社後の貢献可能性をアピールすることが目的です。

 

しかし、こうした自己PR文もまた、効果をもたらすことはあまりありません。

 

その理由は2つあります。

 

1.言うだけなら誰にでも言える

 

自己PR文の中でどんなに立派な持論を展開していようとも、それが仕事にどれだけ反映されていたのか、知るすべがありません。

 

極端な話、どこかの本で読みかじった理屈を拝借しているだけかもしれないのです。

 

大切なのは、理論ではなく実践であり、それが入社後も再現できるという証拠。

 

まさに「論より証拠」であり、効果的な自己PR文とするためには、「どう考えるか」ではなく、「何をしたか」を徹底的に書かなければならないのです。

 

2.その道のプロも読むということ

 

中途採用の場合、採用部署の上長・責任者も選考に関わることがほとんどです。

 

上記の場合で言えば、経験豊富で営業について一家言を持っているであろう営業部門の責任者も、あなたの自己PR文を読むことになります。

 

そんな営業のプロに対して「営業というものは…」と持論をぶつことは、「釈迦に説法」になるリスクがあるのです。

 

また、その持論がもっともなものであればまだしも、レベルが低かったり不適切なものだった場合は、営業マン失格の烙印を押されてしまうことでしょう。

 

持論をぶつことにはそうしたリスクがあることを肝に銘じる必要があります。

 

行き着くところは、エピソードに語らせること

 

このページで紹介した2つの失敗例はいずれも、中身は違えど、

 

エピソードを紹介し、それに自分の良さを語らせる

 

という鉄則を外れて、自分で語ってしまっていることに失敗の原因があります

 

あなたは、あなたの良さを伝えるエピソードを、詳しく描写することに専念するべきなのです。

 


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