仕事辞めたい/転職に失敗したくない|幸せなサラリーマン講座

MENU

転職の方向性で難易度は変わる:それでもイバラの道を進む?

転職の4つの方向性

 

別の分野への転職が難しいことは、「隣の芝生は青くない」でお話しましたが、転職の方向性について、もう少し角度を変えて触れてみたいと思います。

 

転職の基本と戦略・転職の4つの方向性|幸せなサラリーマン講座

 

転職活動の方向性をおおまかに分類すると、下記の4つに分けることができます。
(※カッコ内の記号は転職しやすさを表します)

 

1.「同業種・同職種」への転職(

 

たとえば、自動車会社で営業職として働いていた方が、別の自動車会社の営業職を目指すような場合です。

 

過去の経験や身につけたスキルを最大限活かすことができるので、転職活動が最もスムーズに進む転職パターンになります。

 

2.「異業種・同職種」への転職(

 

たとえば、自動車会社で営業職として働いていた方が、食品メーカーの営業職を目指すような場合です。

 

この場合、業界知識や転職先の商品・サービス等については新たに学ぶ必要がありますが、これまで培った営業というコアスキルは活かせますので、比較的スムーズに進むパターンになります。

 

3.「同業種・異職種」への転職(

 

たとえば、自動車会社で営業職として働いていた方が、別の自動車会社の広報職を目指すような場合です。

 

この場合、業界の事情には通じていますが、職務内容自体は未経験であるため、仕事をイチから覚える必要があり、転職活動はかなり難航することが予想されるパターンです。
(現実問題としては転職よりも異動の方が可能性大)

 

4.「異業種・異職種」への転職(×

 

たとえば、自動車会社で営業職として働いていた方が、食品会社の広報職を目指すような場合です。

 

この場合、これまでの業界知識も業務経験も活かすことができないので、採用可能性はかなり低く、極めて難航する可能性が高いパターンです。

 

そんな無謀な転職する人なんていないだろう

 

と思いきや、決してそうではありません。

 

実際には、過去を捨てて思い切った転身をされる方も少なからずいます。

 

たとえば、私のコンサルの受講者の例でも、

 

  • 大手保険会社を退職してフードコーディネーターになったOさん
  • 葬祭場の設営職を退職して宅配水の営業職になったHさん
  • 船舶の技術者から印刷機械の営業職になったKさん
  • 会計事務所員から不動産会社の総務職になったNさん
  • ソフトウェア会社の営業職からアウトソーシング会社のユーザーサポート職になったYさん

 

など、かなり様々な例があります。

これらの方に共通する特徴はと言えば、

 

  • 年齢が比較的若い
  •  あるいは、
  • 特定の仕事をどうしてもやりたいという強い希望、動機がある

 

となります。

 

年齢が若い場合はポテンシャル採用(即戦力としてではなく、将来性・潜在能力に期待しての採用)の対象になり得るので、大きな方向転換もまだ受け入れられる可能性はかなりあります。

 

しかし、年齢が高い場合はかなりの苦労が伴いますし、待遇的にも厳しくなります。

 

その人の人生ですので、決めるのは本人の自由です。

 

お金が全てではありませんし、やりたいことを目指すのが一番の幸せかもしれません。

 

ただ、転職コンサルとしてはお勧めはできません

 

転職の基本と戦略・転職の迷宮|幸せなサラリーマン講座

単に転職活動で苦労するというだけでなく、せっかくキャリアチェンジしたものの思い描いていたような仕事ではなく、また別の仕事を模索する…

 

というような、転職ジプシーのような状態になってしまう人もいるからです。

 

すると、年数の割に明確なコアスキルというものが形成されず、何のプロかわからない、どこからも評価されない不幸なキャリアになってしまいます。

 

あなたの過去の選択には、それなりの必然性や意義があったはずです。

 

そこで得てきたものを大切にし、できるだけそれを活かせる道を選ぶことが、幸せな転職となる可能性を高めると言えます。

 

今のように転職環境が厳しい時ほど、自分のコア(核となる強み)が何かを意識し、それを買ってもらうことを考えなければなりません。

 

売り物がなくては商売はできないのです。


ブランディング転職術